韓国大統領の騒動まとめ(2025年)

時事問題

2024年12月、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が非常戒厳令を宣布し、その後の逮捕に至る一連の騒動が国内外で大きな注目を集めました。

今回の騒動の原因、この出来事の背景や各関係者の主張、そして今後の展開についてまとめます。

騒動の原因って?

尹(ユン)大統領は、野党が国会で政府高官の弾劾訴追案を繰り返し提出し、治安関連の予算削減を求めるなどの行為を「憲政秩序を踏みにじる明白な反国家行為」と非難し、非常戒厳令を宣布しました。 

理由あってのものですが、この非常戒厳令がトリガーとなりました。

非常戒厳令とは?

韓国憲法第77条では、大統領が戦争や内乱、国家の安全や公共秩序が深刻に脅かされる状況下で戒厳令を宣布する権限を持つと規定されています。

戒厳令には「警備戒厳」と「非常戒厳」の2種類があり、非常戒厳は軍の統制がより広範囲に及び、言論や集会の自由などが厳しく制限されます。 

非常戒厳令をめちゃくちゃ簡単に表現すると、、、

非常戒厳令が発令されると、政府や軍が「非常事態だ!」と判断して、普段のルールが一部止まり、特別なルールが動き出すことになります。簡単に言うと、「非常事態モード」に切り替わる感じです。

1. 軍が前に出てくる

普段は警察が治安を守っていますが、戒厳令が発令されると、軍隊が治安維持を担当します。街中に軍の車や兵士が出てくることがあります。

2. 言いたいことが言えなくなる

普段は自由に話したり、集まったりできますが、戒厳令では言論や集会の自由が制限されます。例えば

デモや抗議が禁止される

政府に不利なニュースやSNS投稿が規制される

3. 外出が制限される

「夜間は外に出るな」みたいに、外出禁止令が出ることもあります。例えば・・・

• 夜10時以降は出歩いてはいけない

• 特定の地域への移動が禁止される

4. 裁判が軍の手に渡ることもある

普段は法律に基づいて裁判が行われますが、戒厳令下では一部の裁判が軍事裁判所で行われることがあります。つまり、軍がルールを決めて処理します。

5. 普通の生活がしにくくなる

• 学校や仕事が止まる可能性がある。

• スーパーや交通機関が制限される場合もある。

具体的なイメージ

戒厳令は「非常時だから、今だけ特別にルールを変えるよ」というものです。これを悪用すると、大統領や軍が権力を握りやすくなるため、反発が強くなります。

例えば、今回の韓国の騒動では、大統領が「国会や野党がうるさいから」と戒厳令を出したことで、「それは民主主義を壊す行動だ!」と批判されました。

まとめると

非常戒厳令=「特別ルール発動!軍が主導!言論も集会もアウト!」という状態です。日常生活が一変するので、普通の人にとってはとても不安で不便な状況になります。

ユン大統領は逮捕される?

2025年1月15日、韓国の高位公職者犯罪捜査庁(公捜庁)と警察などで構成される合同捜査本部は、内乱容疑で尹大統領を逮捕しました。

現職大統領の逮捕は韓国史上初の出来事です。 

歴代韓国大統領って全員逮捕されてない?

韓国の歴代大統領の多くは、退任後に逮捕や捜査の対象となるケースが少なくありません。

最新の5人の大統領について、退任後の状況をまとめました。

1. 尹錫悦(ユン・ソンニョル)氏(在任期間:2022年5月~2024年12月)

状況: 2024年12月に非常戒厳令を宣布し、2025年1月15日に内乱容疑で現職のまま逮捕されました。 

2. 文在寅(ムン・ジェイン)氏(在任期間:2017年5月~2022年5月)

状況: 2022年5月に退任後、直接的な逮捕や起訴はされていませんが、在任中の政策や人事に関する捜査が行われています。

3. 朴槿恵(パク・クネ)氏(在任期間:2013年2月~2017年3月)

状況: 2017年3月に弾劾・罷免され、同年4月に収賄などの容疑で逮捕。その後、懲役22年の実刑判決を受けましたが、2021年12月に特別赦免されました。

4. 李明博(イ・ミョンバク)氏(在任期間:2008年2月~2013年2月)

状況: 2018年3月に収賄などの容疑で逮捕され、懲役17年の実刑判決が確定。2022年12月に特別赦免を受けました。

5. 盧武鉉(ノ・ムヒョン)氏(在任期間:2003年2月~2008年2月)

状況: 退任後、親族の不正資金疑惑で捜査を受け、2009年5月に自殺されました。

このように、韓国の大統領経験者の多くが退任後に法的な問題に直面しています。

背景には、大統領の強大な権限が利権を生みやすいことや、

政権交代後に前政権の不正を追及する「政治報復」の側面が指摘されています。 

ユン大統領側、対抗勢力のそれぞれの言い分

尹大統領側の主張: 尹大統領は、野党の行為が国家の安全を脅かすものであり、非常戒厳令の宣布は憲法に基づく正当な措置であると主張しています。また、非常戒厳の宣布は「司法審査の対象にならない統治行為」であるとも述べています。 

対抗勢力(野党や市民)の主張: 野党や市民団体は、非常戒厳令の宣布は民主主義と法治主義を侵害するものであり、権力の乱用であると批判しています。国会は尹大統領の弾劾訴追案を可決し、憲法裁判所での審理が進行中です。 

大統領が逮捕されたらどうなる?

大統領が逮捕または弾劾された場合、その職務は停止され、首相が代行します。

憲法裁判所が弾劾を認めた場合、60日以内に新たな大統領選挙が行われます。

尹大統領の弾劾審判は現在進行中で、最長180日以内に結論が出される予定です。 

今回の騒動の時系列まとめ

• 2025年12月3日: 尹大統領が非常戒厳令を宣布。

12月4日: 国会が非常戒厳解除を要求し、尹大統領が戒厳令を解除。

12月14日: 国会が尹大統領の弾劾訴追案を可決。

12月29日: 韓国国会が代理大統領である韓悳洙(ハン・ドクス)首相の弾劾を可決。 

2025年1月15日: 尹大統領が内乱容疑で逮捕される。 

まとめ

尹錫悦大統領による非常戒厳令の宣布とその後の逮捕は、韓国の政治史において前例のない出来事です。この騒動は、韓国の民主主義と法治主義の在り方を再考させる契機となっています。今後の憲法裁判所の判断や新たな大統領選挙の行方に注目が集まっています。

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